先日出かけたある温泉旅館でのこと。夕食は指定された広間へ行くと既におよその料理がセットされている。給仕の女性がコンロの固形燃料に火をつけて回るが、飲み物のメニューが出されず、小さな食前酒で乾杯することになってしまった。その後かなり遅れてスパークリングワインを運んできたアルバイトと思しき男性は、たどたどしくグラスとワインを手の届かないテーブルの隅に…