日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、景況感が7期ぶりにプラスに転じた。とくに大企業製造業の業況判断指数(ID)はプラス4と、前回3月調査より12ポイントも上昇した。円安傾向や米国経済の回復に期待を寄せている経営者の思惑を反映している。しかし、これは、あくまでも大企業の景況感であり、中小企業製造業は、マイナス14とマイナス基調に…