経済社会活動を持続可能なものとする上で、有効な手段とされる手法に排出量取引制度がある。2005年の京都議定書発効による京都クレジットの取引の本格化と欧州連合(EU)域内の排出量取引制度「EU―ETS」などの創設により、世界の排出量取引制度は大きく拡大している。世界銀行の報告書によると、07年には二酸化炭素(CO2)換算で取引量は約30億トン、取引…