大学を卒業した1955年は、現在と同じ就職難の時代だった。ようやく実業之日本社に入社した私は、同誌編集長から「他の産業より理解しやすいから、自動車産業を担当してくれ」と言われた。以来、定年退職するまで一貫して担当、独立してから「(株)自動車経営開発研究所」を創立、ことし6月に25周年となる。生きてきた時間の4分の3は世界の自動車産業の取材に明け暮…