○…豪州の自動車産業が一時期、日本の自動車マスコミから注目されたことがある。豪州は大陸としては最小であり、人口も多いとは言えないが、米ビッグ・スリーや日本メーカー各社が工場進出し、現地での生き残りを賭けてしのぎを削っていた。世界の自動車産業の縮図のごとき様相を呈していたからである。円高が進む中で日本メーカーは国内工場の存立基盤を国内市場に置こうと…