「自動車は成熟産業ではない。世界的に伸びが期待できる成長産業だ」。5月に日本自動車工業会の会長に就任した豊田章男社長は、このように日本のものづくりの重要性を鼓舞している。現在、トヨタグループ内では国内生産体制の再編に関する協議が進んでおり、日本事業の再成長も視野に入れて最適な構えを見きわめようとしている。歴史的な円高によって輸出は厳しい状況だが、…