今でも時折見る夢が2つある。ひとつは学生時代に単位が取れずに落第しそうになるという冷や汗の夢であり、もうひとつは三段跳びで限りなく遠くへ飛んでいく、という夢だ。実は、私は三段跳びの選手だった。かつて南部忠平さん、織田幹雄さん、田島直人さんというオリンピック選手を輩出し、日本のお家芸とも言われた競技だ。そもそも旧制から新制中学に変わるころ、短距離の…