1989年から1990年にかけて、日米が両国の構造問題を俎上に載せ、対話と交渉で是正の道を探る日米構造協議が行われた。巨額の対米貿易黒字を背景とした日米間の貿易・経済交渉は、自動車や半導体、通貨など範囲を限定した上で米国が一方的に日本を攻め譲歩を引き出す形で行われてきたが、構造協議は貯蓄・投資パターン、流通、商慣行などの構造問題を双方向で取り上げ…