著者は早稲田大学大学院で教鞭をとるとともに同大日本自動車部品産業研究所所長を兼務する。自動車産業研究の視点から、日本の自動車産業は欧米市場を視野に入れ、成長を遂げたことで「コスト高の生産体質になっている」と指摘する。新興国市場で競争力を維持することは厳しいようだ。実際、世界生産で米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いた直後にさまざまなトラブルが重な…