かつて私は雑誌の企画で、スーパーマーケットで納豆の店頭販売を行ったことがある。今回はそれではないのだが、その話をする際に必ず、隣の食品コーナーで行われていた試食のことを思い出す。その記憶は無意識のうちに私の奥底に刺さったままなのだ。その時はハムとかソーセージとか、肉類の加工食品だったのだが、ホットプレートで食材を炒める香ばしい匂いが夕方の程よく減…