芝浦電子へのTOB(株式公開買い付け)で、台湾の電子部品大手・国巨(ヤゲオ)は8月27日、経済産業省との協議が整い、これを踏まえて外為法(外国為替及び外国貿易法)に関する承認を取得できる見込みになったと発表した。併せて、期間も9月10日まで延長する。

ヤゲオは「日本の法律事務所のアドバイスに基づき、遅くとも9月10日までに承認を取得できると見込んでいる」としている。

ヤゲオは25日、買い付け価格を従来の1株当たり6635円から7130円に引き上げるとする届出書の提出を発表している。引き上げは、長期的なパートナーシップに対するコミットメントや、統合によるシナジーへの信念、センサービジネスにおいて芝浦電子が果たす役割を反映したもの、としている。

一方、TOB合戦を繰り広げるホワイトナイトのミネベアミツミは14日、買い付け価格を当時のヤゲオと同額となる6200円に引き上げると発表。21日に「これ以上の価格変更を行う予定はない」とのコメントを発表している。