自動車産業の2025年春季労使交渉(春闘)が終盤戦に入った。自動車総連(金子晃浩会長)によると、4月23日時点で加盟組合の7割以上が妥結し、従業員数300人未満の中小組合における「賃金改善分」が直近の消費者物価指数を上回る水準となった。適正取引の浸透が賃上げを後押した格好だが、米国の関税措置のしわ寄せも今後は懸念される。賃上げ機運を保つには、官民…