日本自動車輸入組合(JAIA、ゲルティンガー剛理事長)が10日発表した2024年度の中古輸入車登録台数は前年比1.1%減の55万3205台となり、2年ぶりに減少した。一部の輸入車ブランドで海上輸送の制約などにより、新車販売が減少。顧客への納車が遅れたことで、下取り車や買い取り車の発生も減り、小売り車両が不足したことが一因とみられる。
車種別では普通乗用車が47万261台で、わずかに前年実績を上回った。一方、小型乗用車は同8.1%減の6万1409台とブレーキがかかり、乗用車全体でも同1.0%減の53万1670台にとどまった。貨物車は同5・5%減の1万8829台で、こちらも小型車の落ち込み幅が大きかった。
3月は前年同月比5.8%減の5万9833台となり、5カ月連続のマイナス。特種用途車を除く、すべての車種が前年実績に届かなかった。年間を通じ、需要が高いタイミングでの落ち込みは、今後にも響きそうだ。