2月の普通トラック(積載量4㌧級以上、中・大型の合計)の販売台数は前年同月比13.4%増の5899台で、5カ月連続で前年実績を上回った。中型トラック(積載量3~4㌧、車両総重量8㌧未満)が同39.3%増の1833台と好調で、販売台数を押し上げている。
メーカー別では、三菱ふそうトラック・バスを除く3社の販売が増えた。いすゞ自動車は積載量7~8㌧以下を中心に販売を伸ばし、2487台(同18.3%増)でシェアは42.2%(同1.8㌽増)となった。日野自動車は1613台(同19.3%増)で、シェアは27.3%(同1.4㌽増)。一方、三菱ふそうは特に大型車が同20.0%減の829台と販売台数を落とした。
車種別では大型(同4.6%増)、中型(同39.3%増)ともに増加した。大型車のシェアはいすゞ(31.3%)がトップを維持し、以下、日野(26.8%)、UDトラックス(21.5%)、三菱ふそう(20.4%)と続く。中型はいすゞが6割超のシェアを保った。
販売台数こそ底堅いが、今後は車両価格の上昇による販売への影響も懸念される。いすゞの山北文也企画・財務部門VPは「来期も堅調な市況を見込んでいる」としつつ「価格対応は市場にどこまで認めてもらえるか、引き続き活動を続ける。コスト低減でも(影響を)返していく」と語った。