三菱自動車、ユアスタンド(浦伸行社長、東京都品川区)、東京大学、日東工業は27日、個体識別機能を持たない普通充電器と電気自動車(EV)でプラグ&チャージ(PnC)を実現できる技術を確立したと発表した。この技術を使った新しい充電サービスを検討していく。
日東工業の通信機能付き普通充電器と三菱自「ミニキャブEV」から送信した充電電流データをユアスタンドのシステムに集約し、東京大学が電流波形を照合する。実証では、離れた場所にある2つの充電器をそれぞれ車両に接続し、異なる変調電流パターンを与えて電流波形を照合し、個体の認証に利用できることを確認した。
PnCを実用化しているテスラの場合、車両と充電器に個体認証機能をそれぞれ搭載しているが、今回のシステムは、車両と充電器にコネクテッド機能があればPnCができる。4者は今後、電力市場価格に応じて最適な充電を行う「スマート充電サービス」や集合住宅で利用に応じて充電料金を請求するサービスなどに同技術を応用していく考えだ。