スズキは12日、電動車いす技術を応用した「電動モビリティベースユニット」の事業化に向け、ソラコム(玉川憲社長、東京都港区)とIoT(モノのインターネット)を活用した実証を始めると発表した。IoTで電動モビリティベースユニットの稼働状況などを可視化することで、今後の開発に生かす。

 実証では、同ユニットの試作機を活用するパートナー企業の事業所で行う。期間は2月~2026年3月まで。パートナー企業が活用する電動モビリティベースユニットの試作機に、ソラコムの通信モジュールとIoTプラットフォームを用い、リアルタイムでの車両の稼働状況や位置情報などをクラウドで管理する。

 実証成果は製品開発のほか、顧客へのサポートやメンテナンスなどのサービスの検討にも役立てる。

 両社は2024年2月にモビリティサービス分野でのIoT先進技術の活用に向けた合意書を結んでいる。