マツダは4日、ブランド体験施設「マツダトランスアオヤマ」(東京都港区)を報道公開した。ガラス張りの開放感ある外観で、カフェなども併設する。アート作品の展示や体験イベントなどを通じ、マツダのブランドや世界観を発信する。正式オープンは6日の予定だ。
新車を前面に押し出すのではなく、アートギャラリーや体験型イベントを定期開催するが「ロードスター」の試乗も可能だ。車種は随時、増やしていく。商業ビルの1~2階を使っており、1階には広島県の宮島で創業した伊都岐珈琲(いつきコーヒー)監修のカフェを設けた。
マツダは「ひと中心」をキーワードに「ブランド価値経営」を掲げる。これまでは車種や技術に思想を落とし込んでコアなファンを獲得してきたが、今後は新施設も使ってより幅広くブランド価値を発信し、ファン層を広げていく考えだ。
毛籠勝弘社長は「人の顔が見える、手触りのあるブランドとなり、共感と信頼のコミュニティを広げたい」と語った。
新施設には、新たなエンブレムも飾った。平滑なデザインで、ウェブサイトなどデジタル上での見やすさを意識した。車両には従来の立体型のエンブレムを使うなど、必要に応じ使い分けていく。