日野自動車は30日、2025年3月期通期の純損益が2650億円の赤字になりそうだと発表した。認証不正問題を受け、24年4~9月期に2300億円を特別損失として計上したものの、カナダでの訴訟和解金などを含めて再度算出し、従来予想から赤字幅が450億円拡大した。営業利益は150億円増益となる450億円となる見込み。

 24年4~12月期の営業利益は、国内の大型車の出荷増や円安効果もあり、前年同期から404億円の増益となった。一方、北米での認証不正関連費用2584億円を計上したことで、2654億円の赤字となった。

 世界販売台数は前年同期比4.6%減の9万5298台だった。国内は同18.5%増の3万832台。ただ、海外販売はローン審査厳格化や経済低迷が続くタイなど、特にアジアでの低迷が響き、同12.8%減の6万4466台にとどまった。