日野自動車は29日、2025年3月期通期の営業利益予想を従来予想の200億円から300億円に上方修正した。これまで未定としていた純損益はエンジンの認証不正問題による米当局との和解費用などを引き当て、2200億円の赤字となる見込みだ。
24年4~9月期は、原材料価格などの高騰の影響が95億円の減益要因となった。一方、国内が大型トラックを中心に119億円、為替変動が125億円の増益要因となった。販売台数は国内が前年同期比10.4%増の2万900台となる一方、海外ではタイなどの市場減速により、同11.7%減の4万1100台だった。
通期の営業利益予想は販売面の影響が60億円、為替変動が70億円の増益要因となり、原材料価格などの市況の悪化や認証不正問題の影響などの減益要因を差し引いても従来予想から100億円の増益を見込む。