鈴木修相談役は、ご自身のことを「中小企業のおやじ」と言われていましたが、私から見れば、日本の軽自動車を発展させ、国民車にまで育て上げられた憧れのおやじさんでした。

2016年の共同記者会見で修さんは「経営者には『これで一段落』ということはない。経営者である以上、チャレンジすること、社会のために経営するということは、いつまでたっても変わらない」ときっぱりお答えになりました。

40年近く、スズキのトップを務められ、軽自動車という日本独自のクルマ文化を守ってこられた経営者としての覚悟。厳しい競争を生き抜いてきた、そしてこれからも絶対に生き抜いていくという気迫を肌で感じました。

ご退任発表時の言葉は今も心に残っています。「生きがいは仕事です。挑戦し続けることは人生ということでもありますから、皆さんも仕事をし続けてください。バイバイ」。

いつの日か修さんに「ありがとう」と言ってもらえるよう、日本のため、未来のために仕事をしてまいります。

私の憧れの経営者であり、憧れのおやじさん。ありがとうございました。