NTTグループの5社とKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの計8社は18日、大規模災害時のネットワーク早期復旧を目指して新たな協力体制を構築し、今月から運用を始めたと発表した。移動基地局車をはじめ、アセットの共同利用や船舶の活用、モバイル通信事業者と固定通信事業者の連携強化などを図る。今後、災害対応以外でも協調していくという。
能登半島地震では土砂崩れや道路崩壊などで多数の通信設備が被災。各社は復旧に向けて、移動基地局車を活用しながら対応した。こうした状況を踏まえて今回、被災地の通信確保に向けた共同の取り組みを強化することにした。
今後は、活動拠点や給油拠点なども含めて共同利用することで、迅速な復旧につなげる。船舶活用では、物資輸送・船上基地局について対象会社を広げていく。協力体制に関する訓練を実施するなど、有事に備え連携を推進していくとしている。