トヨタやマツダ、いすゞなどのコネクテッドサービスに影響が出た(写真はイメージ)

 KDDIによる大規模な通信障害は、自動車メーカーのコネクテッドサービスにも影響を与えた。2日以降、KDDIの回線を使用するトヨタ自動車、マツダ、スバル、スズキ、いすゞ自動車のサービスが利用できなくなる事態が発生した。KDDIは4日朝、「全国的にデータ通信はおおむね回復している」と発表したが、同日正午時点では、利用できない状況が続いている自動車メーカーが多い。

 KDDIの通信障害は2日午前1時35分頃に発生。通信ネットワークの設備を定期交換する際の異常が原因だ。復旧作業は3日夕方に終えたが、その後も通信量を制限しており、4日も電話などが利用しにくい状態が続いた。

 乗用車系のコネクテッドサービスでは、KDDIの回線を使用するトヨタ「T―コネクト」やマツダ「マツダコネクト」、スバル「スターリンク」、スズキ「スズキコネクト」の利用が制限された。自動車メーカーによって制限を受けた機能は異なるものの、いずれもエマージェンシーコールやオペレーターサービスは利用できなくなった。

 大型車系のコネクテッドサービスにも影響が生じており、いすゞの運行管理システム「みまもり」も一部使用できない状態になった。みまもりは4日正午までに復旧が完了した。NTTドコモ回線の日産自動車やソフトバンク回線のホンダなどのコネクテッドサービスには影響は出ていない。