MS&ADインシュアランスグループホールディングスの田村悟専務執行役員は19日の決算発表会で、同社傘下の主要損保2社が25年1月に自動車保険料を「5%程度」値上げすることを明らかにした。2社は三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険。他の大手損保では東京海上日動火災保険が約3.5%、損害保険ジャパンが約5%の値上げ方針を示している。旧ビッグモーター問題で24年1月の値上げを見送った損保ジャパンを除く3社は、2年連続の値上げとなる。
保険料コストを計算する損害保険料率算出機構(早川眞一郎理事長、東京都新宿区)が算出した「参考純率」が6月に金融庁に認められたことから、自動車保険は26年1月にも値上げすることが濃厚になっている。そうなれば、3年連続(損保ジャパンは2年連続)で保険料が上がることになる。