出光興産と三菱商事は、国内に大規模なクリーンアンモニアのサプライチェーンの構築を共同で検討することで合意したと発表した。両社の関連施設拠点を活用して海外で生産されるクリーンアンモニアの受け入れ体制を整え、日本国内に供給していく。
両社は今後、クリーンアンモニア運搬船や輸入受入拠点の運用に加え、エクソンモービルが米国テキサス州で推進するクリーン水素・アンモニア製造プロジェクトへの参画とアンモニアの引き取りについて検討する。
エクソンのプロジェクトは2029年までにクリーン水素を年間90万㌧、クリーンアンモニアを年間100万㌧以上生産することを目指すもので、25年までに投資するかを最終決定する。
出光興産は徳山事業所(山口県周南市)にある設備を活用してアンモニアの輸入受入拠点を整備する。30年までに100万㌧を超えるアンモニアを燃料や原料を、周南コンビナートの各社を含む事業所への導入を目指している。三菱商事は愛媛県今治市にあるLPGターミナルをアンモニアターミナルに一部を転換することを検討している。