ミネベアミツミとパソナグループは、大阪・関西万博の展示内容について会見を開いた。パソナのパビリオンではミネベアミツミのセンサーなどを使用したコンセプトベッドを展示する。利用者の身体状態に基づいて香りや音響、マットレスなどを制御して快適な睡眠と目覚めを実現するという。

 ミネベアミツミの貝沼由久会長CEO(最高経営責任者)は「走行中の車両の中でもノイズをキャンセルしながら必要な(バイタル)データを取得する時代が来ると思う。長期的ではあるが、そこにも合わせて今回のセンサーを進化させていきたい」と自動車への応用の可能性についても触れた。

 ミネベアミツミの「ベッドセンサーシステム」は、ベッド利用者の体重や体動、呼吸数、心拍数などをリアルタイム測定する。測定した身体状態を基にマットレスの動きや温度、照明、香り、音響、振動などを調整して良質な睡眠と快適な目覚めを実現する。2025年7月の発売を目指す。

 パビリオンの照明などには同社のLED照明「サリオ」も使用されている。照射方向や配光角、色などを制御して環境に合わせた適切な光を届ける。