マツダは「ロードスター」の35周年記念車を初公開した。現行型が来年で発売から10年を迎える。記念車は「熟成」をテーマに、外装色にアーティザンレッドを、内装色にタン(淡い茶色)カラーを採用した。2025年1月ごろの発売を目指す。

 富士スピードウェイ(静岡県小山町)で19日に開かれた「マツダファンフェスタ2024」で披露した。専用のオーナメントやロゴが刻印されたヘッドレストなども装備する。価格はソフトトップ車で300万円台後半、ハードトップ車「RF」で400万円前半を想定する。台数制限は設けない考えだ。

 現行型のロードスターを手掛けるマツダの齋藤茂樹商品開発本部主査は「数十年経っても『あの車はきれいだった』と長く愛されるため、ヴィンテージ方向の(内外装色の)組み合わせにした。これまでのスポーティー路線とは異なる、全く新しい世界観がつくれたと思う」と話した。