トヨタモビリティパーツ(TMP、榊原弘隆社長、名古屋市中村区)は、トヨタ販売店の管理顧客向けレンタルサービス「Tポケット」を開始すると発表した。シェアリングプラットフォーム開発を手掛けるピーステックラボ(村本理恵子社長、東京都渋谷区)と組み、用品や家電などをサブスクリプション(定額利用)型のサービスとして提供する。まずはTMP大阪支社(木村俊一支社長)を通じて大阪府内のトヨタ販売会社で展開。TMPは2025年末までに会員10万人を目指す。

 同社では使用時期が限られる季節家電やアウトドア用品に加え、自社ブランド「TZ」で取り扱っているカー用品などを貸し出す。月額料金は3880円(消費税込み)で、往復配送料は無料。利用者はレンタル中に気に入った商品があれば買い取ることもできる。

 ネッツトヨタ大阪(福井祐子社長、大阪市浪速区)の5店舗から本格導入したが、これまでも大阪府や兵庫県、広島県などのトヨタ販社と協力して同様のサービスを試験展開していた。今後はTポケットにサービスを一本化しつつ、10月以降をめどに全国に順次拡大する。TMPおよびトヨタグループの物流網を活用して商品を輸送することで、積載率を向上させつつ、新たな収益の創出にもつなげる。