エネオスホールディングス(HD)など3社は、京都市内に電気自動車(EV)向けバッテリー全自動交換ステーションを開設し、28日に開所式を開いた。タクシー車両のほか、企業、自治体が持つEVのバッテリーを5分程度で交換する。10月頃まで実用可能性を実証する。

 エネオスHDのほか、同社が出資する米スタートアップのアンプル、タクシー大手のエムケイホールディングス(MKHD、青木信明社長、京都市南区)で建設した。アンプルが開発したバッテリー交換システム2レーン分を備え、1日に50台程度の交換に対応する。MKHDはステーション用地を提供したほか、バッテリー交換仕様に改造したタクシー(日産リーフ)4台を走らせる。三井住友銀行など複数の企業や京都府、京都市もEVを交換システムに対応させ、実証に加わる。

 今回、日本に初導入したアンプルの第2世代電池交換システムはドライブスルー方式で、最短5分でバッテリーを交換できる。車体側も対応バッテリーへ換装する必要があり、現在は世界で20車種ほどが対応するという。エネオスHDとアンプルは、リーフ以外の国産EVなどとの適合性検証も協力して進める考え。