日本発の自動車環境技術を国際的な基準・標準づくりにつなげる官民組織「カーボンニュートラルセンター」の初会合がこのほど都内で開かれた。まずは、バッテリー交換式商用電気自動車(EV)に関する国際ルール(国連基準)の提案を目指していく。

 初会合では、バッテリー関連の国連基準や国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)などの議論の動向を把握して官民で共有し、必要な対応を整理していく方針を確認した。

 高い稼働率や経済性が求められる商用車のEV化については、航続距離の確保や充電待ち時間の解消が課題だ。自動車メーカーはバッテリー交換式商用EVの実証を運送事業者などと連携して進める。環境省でもバッテリー交換式EVの開発・実証支援を2020年度から行っている。

 現在、四輪車用交換式バッテリーの安全性や耐久性に関する国連基準(UNR)や世界技術基準(GTR)はなく、交換式バッテリーに関する国際的な議論や検討も行われていないという。