いすゞは普通免許対応小型トラックをEVから投入する

 いすゞ自動車は5日、小型電気トラック(EVトラック)「エルフミオEV」を追加設定して発売した。「エルフEV」と外見は変わらないが、サスペンションなどを変更することで車両総重量(GVW)を3.5㌧未満に抑え、普通免許でも運転できるようにした。メーカーとして「2024年問題」の解消に寄与していく考えだ。

 駆動用電池としてリチウムイオン電池(40㌔㍗時、社内参考値)を搭載する。満充電で航続可能な距離は主要モデルの一つとなる標準キャブ、平ボディー仕様で115㌔㍍(WLTCモード)を確保した。運転支援システムなども通常モデルと同様に装備している。

 国内の販売目標はエルフシリーズ全体で年4万台を設定し、このうちエルフEVは1千台を見込む。リース販売のため価格は非開示。ディーゼルエンジン車よりも割高になるという。

 藤沢工場(神奈川県藤沢市)内のEVトラック用の生産ラインで製造する。

 いすゞは、ディーゼルエンジン搭載の普通免許対応「エルフミオ」も今夏までに発売する。

 現在販売されている普通免許対応の小型トラックは、日野自動車のEVトラック「デュトロ Z EV」とトヨタ自動車「ダイナ」がある。いすゞは、普通免許対応のラインアップを増やし、ドライバー不足の緩和に役立ちたい考えだ。