ヒョンデは16日、世界ラリー選手権(WRC)最終戦「ラリージャパン」の会場である豊田スタジアム(愛知県豊田市)で、同社の高性能ブランド「N」初の電気自動車(EV)「アイオニック5N」を日本初披露した。日本でも2024年に発売する。Nブランドマネージメントグループのバイスプレジデント、パク・ジュン氏は「以前、日本市場から撤退したときにはNブランドはなかった。今はモータースポーツの知見をラボに伝え、ベースモデルをより強く向上させている」と自信を見せた。
7月に英国で開かれた「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で公開した高性能EVで「アイオニック5N」と、同モデルをベースにした「アイオニック5N ドリフトスペック」を披露した。車体前後に高性能モーターを搭載し、システム出力は650馬力。最高速は時速260㌔㍍。バッテリー容量は84㌔㍗時。前後のトルク配分機構や回生ブレーキシステムのほか、エンジン音を疑似的に再現する音響システムなど、性能だけでなく運転する楽しさも追求した。