初日のシェイクダウン(テスト走行)に向かうトヨタガズーレーシングの勝田選手

 世界ラリー選手権(WRC)最終戦「フォーラム8 ラリージャパン」が16日、開幕した。最上位クラスにはトヨタ自動車のほか、ヒョンデ、フォードが参戦。昨年に続き、愛知県と岐阜県の公道に設けられた競技区間「スペシャルステージ(SS)」で合計タイムを競う。競技は19日まで。

 初日は豊田スタジアム(愛知県豊田市)の特設コースで、オープニングセレモニーと最初のSSが行われた。

 トヨタは、トヨタガズーレーシングワールドラリーチームとして4台の競技車両で参戦し、表彰台独占を狙う。昨年の大会では、愛知県長久手市出身の勝田貴元選手が3位に入った。勝田選手は熟成を重ねた「GRヤリス ラリー1ハイブリッド」で悲願の優勝を目指す。

 ラリージャパンは、愛知県豊田市が主催者として加わるモータースポーツイベントだ。愛知・岐阜の5市1町にまたがる約300㌔㍍のSSを4日間にわたって走る。SSの間には「リエゾン」と呼ばれる移動区間があり、競技車両が一般車に混じって開催国の交通法規を順守しながら公道を走る。沿道から観戦者が声援を送る様子もお馴染みだ。