新型ティアナ
新型PHVのN6
40周年記念イベントの様子
フェアレディZニスモに乗って登場したイヴァン・エスピノーサ社長
新型ティアナ
新型ティアナ

日産自動車の中国合弁会社である東風日産は10月16日、中国への事業所設立から40周年を記念するイベントを開催し、新型セダン「ティアナ」とプラグインハイブリッド車(PHV)「N6」を正式に発表した。今年発売した電気自動車(EV)「N7」や4月に発表したPHVのピックアップトラック「フロンティアプロ」同様、現地で開発・生産し、輸出も予定する。また「フェアレディZニスモ」を中国市場に投入することも明らかにした。

新型ティアナは4代目にあたり、12年ぶりのフルモデルチェンジとなる。排気量2.0リットルターボエンジンを搭載する。東風日産と協業する華為技術(ファーウェイ)のスマートコックピットシステム「ハーモニースペース5」をエンジン車として初めて搭載し、音響システムなどにもこだわって開発したという。

「N6」は日産初のセダンタイプのPHVで、容量21.1kWhの電池を搭載する。N7と共通のプラットフォームを採用する。技術の詳細は11月に発表するとしている。

日産は1985年、北京市に事業所を設立している。中国市場には73年に発売した「セドリック」で進出した。東風日産のスティーブン・マー取締役総裁は「中国は日産のグローバルでの競争力の新たな源泉になる。中国のチームは以前よりも大きな権限を持ち、中国市場向けモデルを製造するだけでなく、競争力を世界に輸出する」と話した。東風日産は新エネルギー車を2027年までに計10車種ラインアップする計画を掲げている。

式典ではイヴァン・エスピノーサ社長もフェアレディZニスモに乗って登場。同モデルを中国市場で発売する予定だと明らかにした。エスピノーサ社長は「志を同じくするパートナーと手を携えて、研究開発を加速し、品質を向上させ、魅力的な新製品を生み出し、明るい未来を切り開いていく。中国は新エネルギー車戦略において、技術革新を推進し、世界をつなぐための重要な柱だ」と語った。