共同会見に出席した上野社長(右)と神谷俊一千葉市長

 メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)は7日、本社を千葉市美浜区に移転すると発表した。新本社での業務開始は、2024年3月の予定。グループ会社のメルセデス・ベンツ・ファイナンス(MBF、アンドレアス・レーア社長、東京都品川区)と、一つのフロアに同居する。両社の連携強化で業務効率化を実現するほか、グループとしての迅速な意思決定につなげる狙い。

 移転先は、大型展示場の幕張メッセ近くの「ワールドビジネスガーデンマリブウエスト」。MBJとMBFの従業員、計300人が移る。現在の本社ビルでは2社が3フロアに分かれて業務を行ってきたが、新本社は一つのフロアに集約する。両社間の意思の疎通を深め、適切な人員配置にもつなげる考え。役員室も廃止する計画で、風通しの良い職場環境づくりに取り組む。再生エネルギー由来の電力のみを使用した電気自動車(EV)用の充電器も設置する予定だ。

 また、MBJは同日、移転先の千葉市と地域活性化で連携していく方針も発表した。