デンソーは11日、トラックのエンジン停止時に使用できる冷房装置「Everycool(エブリクール)」をデンソーソリューション(新竹敦社長、愛知県刈谷市)を通じて12月から発売すると発表した。中・大型トラックやトラクタ(けん引車)、新車から既販車まで装着できる。価格は非公表だ。

 デンソーが培った気流コントロールなどの技術を活用し、ドライバーに集中的に冷風を当てることにより快適性を高めた。車室内全体を冷やす従来型の冷房装置に比べ、消費電力を57%減らして300ワットに抑え、車両に搭載された標準バッテリーだけで動作するようにした。Hiモードで最大4時間、Loモードで8時間ほど動作する。コンプレッサーを小型化するなどし、従来品比で約30%の小型化、63%の軽量化も図った。