デンソーとヤマト運輸は25日、冷凍・冷蔵輸送用の小型冷凍機「D-mobico(ディー・モビコ)」を開発したと発表した。ドライアイスや輸送車両のエンジンを使わないため、二酸化炭素(CO2)の排出削減につながる。ヤマト運輸は2月から配送車への搭載を開始。デンソーは子会社を通じて今夏から売り出す予定だ。

 冷凍機は庫内をマイナス20度まで冷やすことができ、電池の場合は約8時間作動する。AC100ボルト/車載電源(DC24ボルト)でも使用可能だ。重さは約5kgで、軽商用車でも荷室を犠牲にせず搭載できる。

 ネット販売などの普及で、食品や医薬品など温度管理が必要な配送が増える一方、保冷にドライアイスを用いる輸送事業者も多い。ディー・モビコと断熱箱を組み合わせれば、CO2の排出を減らしながら冷凍・冷蔵輸送ニーズに対応できる。