トヨタ自動車は6日、先月に起きた部品発注システムの不具合について「定期的な保守作業時のディスク容量不足が原因だった」と発表した。再現検証によって原因や対策を特定し、改めて「サイバー攻撃による不具合ではない」とした。同社は「当社として初の事象であり、(不具合を)再現し、分析するのに時間を要した」と説明した。すでにシステムは全面復旧しており、今後は保守作業の手順を見直すなど、再発防止に向けた取り組みを強化する。
今回の不具合は、部品の発注処理を行う複数のサーバーの一部が利用できなくなったことで発生した。同社によると、不具合発生の前日の8月27日に定期の保守作業を実施し、データベースに蓄積されたデータの削除や整理を行っていたが、作業用のディスク容量が不足していたためエラーが発生し、システムが停止した。これらのサーバーは同一のシステムで作動しており、バックアップ機でも同様の障害が発生し、切り替えができずに工場の稼働停止に追い込まれたという。