いすゞ自動車とUDトラックスは10日、初となる協業拠点を京都府綾部市に開設すると発表した。いすゞ自動車近畿(前田和男社長、大阪府守口市)が運営する綾部営業所・サービスセンターの移転に合わせ、UDのカスタマーセンターを設立し、両ブランド初の協業拠点とする。8月17日から営業開始する。

 UDトラックスは、2021年4月にいすゞグループに入った。各事業で協業を進め、直近では今年4月に共同開発したトラクター(けん引車)をそれぞれのブランドで投入した。販売やアフターサービスでも連携を強化する。現在、両社合わせて国内に約400拠点を持つ。地域事情に合わせて協業を進める計画だ。

 新拠点には27人のスタッフが所属する。9ストールを構え、電気自動車(EV)の充電器や太陽光パネル、バイオ式工場排水処理装置などの設備も導入した。

 いすゞの池本哲也専務執行役員は「全国で協業拠点を増やし、両社のシナジーを加速させていく」、UDの丸山浩二社長は「これまでカスタマーセンターがなかった京都府北部エリアに出店できたことを大変うれしく思う」とそれぞれコメントした。