韓国のヒョンデは20日、ソウル市内で投資家向けイベントを開き、2030年の電気自動車(EV)の販売目標を従来の187万台から200万台に引き上げると発表した。厳しい業績が続く中国事業では、現地2工場の売却も表明した。

 張在勲(チャン・ジェフン)最高経営責任者(CEO)ら経営陣が今後の事業方針を説明した。

 EV事業では、現地生産比率を主要市場で高めていく。米国では現在の0.7%から30年までに57%へ、欧州でも7%から54%へとそれぞれ高める。

 一方、中国事業では、残る2工場で生産の最適化を図り、新興国への輸出を増やしていく。現在の中国でのラインアップは13モデルだが8モデルに減らし、SUVや高級ブランド「ジェネシス」に集中する。

 2022年の世界販売で、ヒョンデは仏ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社連合を抜いて3位に浮上した。