樹脂組成物を利用した電線

 古河電気工業は、「耐熱性樹脂組成物の製造方法並びに耐熱性樹脂組成物及び成形品」が発明協会(内山田竹志会長、東京都港区)主催の「令和5年度全国発明表彰」で、「発明賞」を受賞したと発表した。

 受賞した発明は、フィラーを高い自由度で配合できる新しい架橋方法と、その方法で製造される樹脂組成物が対象。樹脂組成物を電線の被覆材に用いることで耐熱性や柔軟性、耐外傷性などの多くの機能を複合的に付加できる。自動車などに利用した場合、車載用電線の保護部材の削減や軽量化、省スペース化にもつながる。

 全国発明表彰は1919年に始まり、多大な功績を挙げた発明や考案、意匠、今後大きな功績を挙げることが期待される発明などを表彰する。