コンチネンタルは、超広域帯(UWB)無線技術を使ったデジタルアクセスソリューション「CoSmA」に幼児置き去り検知機能を追加したと発表した。ハードウエアを追加することなく、乗員を検知しスマートフォン(スマホ)でドライバーに警告を送る。欧米では2025年に向けて車内安全基準を厳格化する動きが進んでおり、これに対応する。
CoSmAはスマホを使い、車両の鍵をデジタル化する技術。UWB無線を用いて物体の動きから跳ね返ってきた信号をキャッチし、周波数や位相の変化を検知する。動いている物体の距離や速さを測ることができるという。
同社はこのシステムに、車内にいる幼児を検知する機能を追加した。呼吸の速さや動きの特徴から乳幼児か成人かを見分け、乳幼児の場合は10秒以内に音や光、振動でドライバーに警告を送る。ハードウエアの追加が不要のため、コスト削減と簡素化ができるとしている。
同社は「この技術により車内に置き去りにされた子どもの命を救えるようになり、顧客に提供する価値をさらに高める」としている。