日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が9日発表した2023年4月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比1.0%増の1万6020台だった。輸入車の供給改善が進んでおり、7カ月連続のプラスとなった。ただ、前月に比べて増加幅は7.3ポイント縮小。大幅に伸長したブランドがあった一方、減少幅が2桁となった銘柄も少なくなく、全体では微増で着地した。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは7.3%だった。

 価格帯別の実績は1千万円以上が同43.9%増の2703台で8カ月連続のプラス。400万円以上1千万円未満は同12.1%増の8954台となり、9カ月連続で上回った。一方、400万円未満は同35.8%減の3418台で、21カ月連続のマイナスだった

 日本メーカーを含む輸入車全体は同2.7%減の2万40台で、2カ月ぶりに前年割れした。国内メーカーの海外生産車が同15.0%減の4020台で、5カ月連続で下回ったことが響いた。

 ブランド別ではメルセデス・ベンツが同3.3%増の3559台で14カ月連続の首位。2位のBMWは同66.1%増の2542台で、前年実績からの2桁増は3カ月連続。ジープ、ランドローバー、ボルボトラックの3ブランドが4月としては過去最高を記録した。