日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が6日発表した2022年度(4月~23年3月)外国メーカー車の新規登録台数は、前年度比1.7%減の24万6196台だった。国産を含む22年度の総登録台数は微増だったが、外国メーカー車は海上輸送の関係などで納期管理が難しく、供給力が完全に回復しなかった。前年度に過去最高を記録した登録車全体に占める外国車メーカー車のシェアは0.3ポイント減の9.1%だった。ただ、単月ベースの登録台数は昨年10月から前年超えが続いており、状況は好転しつつある。

 外国メーカーのブランド別ではメルセデス・ベンツが同4.3%増の5万2726台と8年連続の首位だった。BMWは同5.6%減の3万1744台ながらも順位を1つ上げて2位となり、フォルクスワーゲンは同10.3%減の3万1415台で3位だった。ルノー、ランドローバー、フェラーリ、ベントレー、アストンマーチンの5ブランドが最多台数を更新した。

 価格帯別では「1千万円以上」の高額車が同11.4%増の3万2492台で8年連続の増加。「400万円以上1千万円未満」が2年連続の増加となる同16.7%増の13万4500台だった。「400万円未満」は同26.0%減の6万5808台と9年連続で減少した。

 日本メーカーを含む輸入車全体は4年連続の減少となる同5.4%減の30万7674台だった。このうち日本メーカー車は同18.1%減の6万1478台となり、2年連続で減少した。

 23年3月の外国メーカー車新規登録台数は、6カ月連続の増加となる前年同月比8.3%増の2万8617台だった。増加幅は前月から0.6ポイント低下した。上位ブランドではアウディが同7割増、BMWも同2桁増を記録。一方でフォルクスワーゲンとBMWミニは前年を割り込んだ。