VW「ID.5」

 フォルクスワーゲン(VW)は、2023年1~3月期のバッテリー電気自動車(BEV)の販売台数が前年同期比42.1%増の14万1千台に増加したと発表した。中国では現地メーカーの攻勢で2割超落ち込んだが、新型車などの販売が順調だった欧州、米国の伸びでカバーし、6割強増えた前年同期に続き順調に台数を積み上げた。

 地域別では欧州が7割近く伸び、米国が倍増した。西欧ではBEVの受注残が26万台となり高い水準が続いている。ただ、EV販売が旺盛な中国では、期中の電動車総市場が拡大する中で2割を超えるマイナスとなり、モデル・価格政策の見直しに迫られた。

 主な車種の台数は、VW「ID.4/ID.5」が4万1900台、同「ID.3」が2万3600台、アウディ「Q4 e―トロン」(スポーツバック含む)が2万1300台、シュコダ「エンヤクiV」(クーペ含む)が1万2400台、アウディ「e―トロン/Q8 e―トロン」(スポーツバック含む)が9700台だった。