使用済み車の仕入れは厳しさを増す

 自動車リサイクル促進センター(JARC、細田衛士理事長)が発表した3月の使用済み自動車の発生台数は、前年同月比3.0%減の約29万1千台にとどまった。2006年度に月別統計の公表を開始して以来、3月として30万台を下回るのは初めて。3月は年間を通じて車両の代替需要が多い時期であり、使用済み車の発生台数も増える傾向にある。足元では新車の供給改善が進むものの、使用済み車の発生台数が好転するまでにはもうしばらく時間がかかりそうだ。

 22年度の発生台数は前年比10.0%減の約273万8千台で、リサイクル事業者を取り巻く厳しい環境が長引いている状況も裏付けた。