トヨタ自動車は、中型セダン「カムリ」、コンパクトハッチバック「パッソ」、軽乗用車「ピクシスジョイ」の生産・販売を終了すると11日までにウェブサイト上で公表した。ダイハツ工業もカムリベースの「アルティス」と「キャストスタイル」の生産・販売を打ち切る。カムリは1980年に「セリカ・カムリ」として登場し「カローラ」より上位の中型セダンとして人気を博した。現行型は10代目で、国内では43年の歴史に幕を下ろす。輸出向けや海外での生産は継続する。ダイハツも、パッソのベース車である「ブーン」の生産を続ける。

 ピクシスジョイは6月上旬、パッソは9月中旬、カムリは12月中旬に生産を終了する。ピクシスジョイのベース車であるダイハツのキャストスタイルも同時期に生産を打ち切る。キャストスタイルは、テイストが異なる「キャストアクティバ」「キャストスポーツ」とともに15年に発売した軽自動車。アクティバとスポーツはすでに販売を終了している。スタイルの22年度の販売台数は1万6088台だった。一方、ブーンの同年度販売は2341台と、ダイハツ車の中で多くないものの、軽ユーザーの上級移行の受け皿として継続販売を決めた。