「春の海 ひねもすのたりのたりかな」。江戸時代の俳人・与謝蕪村の名句だ。のどかな春の海で、朝から晩まで穏やかに波がうねる様子を詠んだ句だ。冬の寒さから開放され、春の訪れとともに静かに揺れる水面の情景が伝わってくる。自動車業界も新車の供給不足とコロナ禍という2重苦から開放されつつある。軽々に業界にも春到来とはいえないが、これまでの制約が薄らいでいる…