横浜ゴムは、インドのヴィシャカパトナム工場の乗用車用タイヤの生産能力を増強すると発表した。8200万ドル(約110億円)を投資し、敷地内に新たに生産ラインを設ける。生産能力を現在の年産280万本から450万本に引き上げる。

 インドは昨年、自動車販売台数が日本を抜いて世界3位となり、今後も成長が見込まれる。同社はインド市場を最重要市場の1つと見ており、同工場は特に2019年以降、生産能力の拡大を続けている。今年1月には生産能力を280万本に引き上げたばかりだった。

 新ラインの稼働を24年10~12月期に予定する。現地の道路条件に合わせた専用設計のタイヤを生産しており、将来的に22インチまでの乗用車用タイヤの生産を視野に入れる。