現地視察した斉藤国交相(左から2人目)と、MoTの中島社長(左端)、日本交通・MoTの川鍋一朗会長(右から2人目)ら

 「タクシー産業GX(グリーントランスフォーメーション)プロジェクト」に取り組むモビリティテクノロジーズ(MoT、中島宏社長、東京都港区)は18日、日本交通横浜(金田隆司社長、横浜市戸塚区)の小田原営業所(神奈川県小田原市)でEVタクシーとして運行する日産自動車「アリア」を公開した。斉藤鉄夫国交相と堀内丈太郎自動車局長らも視察した。斉藤国交相は「(EVタクシーが)化石燃料に頼らない電源を使った新しいモビリティであることの大きな可能性を感じた」と語った。

 同プロジェクトは、MoTがタクシー事業者にEVと充電器、タクシー運行に特化したエネルギーマネジメントシステムを提供し、タクシー産業の脱炭素化を目指すもの。国の支援も得て、2031年までに最大2500台のEVと2900基の充電器を普及させる計画だ。現在、参画タクシー事業者は約100社にのぼる。同プロジェクトを通じ、27年までに年間3万トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す。