マツダは15日、「CX―60」を同日から販売を開始したと発表した。6月24日から予約受注を始めており、約2カ月半で8726台を受注した。月間販売台数は2千台を計画している。まずはマイルドハイブリッド車(マイルドHV)から販売し、プラグインハイブリッド車(PHV)やディーゼルエンジン車、ガソリンエンジン車の販売開始は12月以降を予定する。

 パワートレイン別の予約受注は、直列6気筒のディーゼルエンジンを搭載したマイルドHVが43%、ディーゼルエンジン車が37%、ガソリンエンジン車が15%となっている。PHVは5%で、国内営業本部国内商品マーケティング部の二宮誠二主幹は「これからPHVも増えていくのではないか」と想定する。

 代替などの内訳は、自銘柄が「CX―5」や「CX―8」を中心に57%を占めた。43%は新規や他銘柄車からの代替だった。他銘柄の代替は、日本メーカーの上級SUVや上級大型ミニバンを中心に79%を占めている。輸入車とプレミアムブランド車は21%で、「想定以上に輸入車やプレミアムブランドからの代替が多かった」(二宮主幹)としている。

 今回、上級グレードとしてマイルドHVとPHVを設定することで、上級車への移行を希望するユーザーの受け皿としていく。これによって、これまでは他銘柄に流失する傾向にあったユーザーの囲い込みにつなげる。質感も高めたことで、国内の他メーカーや輸入車、プレミアムブランドからの代替も狙っていく。